対談
 

谷川イズムを継承しつつ新体制で成長を目指す

 

【中須】 千代田ホールディングスは、創業者・谷川雅雄氏の代に売上高41億円、2代目の井出清氏の代に100億円を突破。さらに3代目の谷川取締役の代は200億円規模まで成長するなど、九州を代表する企業へと飛躍されました。100年企業に向けて持続成長していくために受け継いでいきたいことはありますか?

【谷川】 創業者の時代から技術力に高い評価をいただいたことが現在につながっています。加えて、お客さまの声を聞き、ご要望に精いっぱいお応えしてきたことで事業が広がってきたのだと思います。創業者が電線やその先にあるモーター、空調設備へと事業を広げて技術商社モデルを確立した後、2代目社長の井出は既存事業にこだわらず、ソニーと一緒にブラウン管テレビの工場を設立したり、TOTOと水洗トイレの電源を共同開発したりと付加価値の高い新規事業によって会社を飛躍させました。これまでの志を引き継いで、社員には既成概念にとらわれずに挑戦してほしいと思います。また、グループ会社の社長は、自らお客さまを訪問してご要望を聞き、それに応えていくことを心掛けていただきたい。それ以外に、成長する方法はないと私は思います。

【中須】 田中社長が新体制を引っ張っていくことになります。トップに立つ抱負と今後の展望についてお聞かせください。

【田中】 グループ全体で社員数は約320 名。家族を含め1000 名以上の将来を背負っているわけですから、失敗は絶対に許されません。当然、今以上に成長していくことが目標です。ただ、各社の社長を務める役員は谷川イズムをしっかりと継承していますから、間違った方向に行くことはないだろうと感じています。次の社長はおそらくプロパー社員から誕生するでしょうから、しっかりと橋渡しできるように谷川取締役の思いを受け継ぎながら、ホールディングス体制を整えていくことが私の役割だと考えています。

【中須】 令和を迎え、新体制として動き出した千代田ホールディングスがますます飛躍され、100 年企業として持続的に成長されるよう全力でサポートしてまいります。本日はありがとうございました。